地下室の最もたる特徴は、外部への音漏れが少ないという事でしょう。その特徴を生かして、地下室にシアタールームを設けるという人は少なくありません。
プロジェクターで投影する大スクリーンを設けて、家族や友人たちだけで映画を楽しむというのは贅沢ですね。
・耐震性が上がる
地震による建物の揺れを考える時は、普通地面より上で想像しますよね。地面の揺れを追いかけるように建物が揺さぶられる様は、比較的イメージしやすいかと思います。
一方、地下室はどう揺れるのでしょうか。当たり前のことですが、地下室は地面に埋まっています。つまり、地面と一緒に揺れているわけです。
地下室は、常時掛かる土の圧力を前提に設計されています。地震によって地下室に力がかかるのは、ごくごく短い間であり、前述のように制震作用も働きます。
その分コストも掛かるわけですが、一般的には地下室のない家よりある家の方が、耐震性に優れていると言えるでしょう。
・地下室がある間取り
趣味の場所への利用や狭小住宅で部屋を増やす方法として、地下室を取り入れた間取りが注目されています。
また地下室がある住宅が地震や竜巻などの災害に強くて、地球温暖化対策につながる省エネに有効ということも実証されているのです。
では実際に地下室のある間取の家を建てることには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょう。
土地の値段が高い、土地が狭い、接する道路や隣地との間に高低差がある、敷地内に地盤の高低差があるなどの特徴がある敷地では、コストパフォーマンスが良い場合もあってメリットといえるのです。
また先にも触れたように、完全なプライベート空間としてもうひとつの部屋を持つことができますし、地震などの災害に強い家になるといったメリットもあります。
それから地下室を間取に取り入れた家を建築する場合の掘削深さに相当する地表面から3.2mの深さの地中温度は、関東地方なら年間を通して約13℃〜21℃の間でしか変化しないのです。
そのため地下室の室温は、エアコンを使用しなくても快適な気温なので省エネで快適空間となつて、この点も地下室がある間取りのメリットと言えます。